4月の伝道掲示板

 美しい心を

愛する人あるも

醜い心を慈しむは

ただ 母と 仏のみ

覚法寺だより 第44号

 

 桜の開花とともに春本番を迎え新年度がスタートしました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

私たちの浄土真宗本願寺派も新たなスタートともいえる節目の年となります。去る平成26年6月6日に法統継承式(お代替わり)が執り行われ、本山本願寺では、今年10月より来年5月まで10期にわたり伝灯奉告法要がお勤めされます。伝灯奉告法要は、ご門主が法統(仏法の伝統)を継承したことを仏祖(仏とその教法を伝承した祖師)の御前に奉告するとともに、お念仏のみ教えが広く伝わることを期してお勤めされます。 

 

ご門主は、昨年1月16日、本山の御正忌報恩講ご満座後に発布された「伝灯奉告法要についての消息」のなかで「私たちは、凡愚のまま摂め取って捨てないとはたらき続けてくださる阿弥陀如来のお慈悲を聞信させていただき、その有り難さ尊さを一人でも多くの方に伝えることが大切です。それとともに仏智に教え導かれて生きる念仏者として、山積する現代社会の多くの課題に積極的に取り組んでいく必要があります。まさにこのような営みの先にこそ、『自他共に心豊かに生きることのできる社会の実現に貢献する』道が拓かれていくのでありましょう。」と、お示しくださいました。

 

自らがお念仏のみ教えを聞き開き、その喜びをお伝えさせていただくことはもちろんのことですが、どのように様々な課題にかかわっていくことができるのか、寄り添うことができるのか、「自他共に」という視点を大切に、できることから実践していきたいと思います。

 

覚法寺では、来年の5月(第10期)に山陰教区佐波組の団体参拝に参加いたします。東京分院からも同日に別行程での参拝を検討しております。ご一緒に参拝いただける方は、分院までお申し出ください。

  

 さて、覚法寺だよりでは、分院境内の掲示板に掲示している今月の法語を紹介させていただいております。昨年の4月から今年の1月までは、建て替え工事の為、掲示できませんでした。就いては、今月から来年1月まで前年と同じ法語を再度掲示させていただくことにします。あらためて味わっていただきたいと思います。

  

 まだ、インフルエンザに感染する方もあるようです。どうぞご自愛くださいますよう念じ上げます。

                           合掌

                                                                         平成28年4月