11月の伝道掲示板

ご恩報謝とは

恩を返すことではなく

ご恩を無駄にせぬことである

      小山法城

覚法寺だより 第39号

 

11月に入り街中でも木々が紅葉しはじめ秋の深まりを感じられる候となりました。冬に向かって季節の変わり目ですが、皆様、いかがが推す語でしょうか。

 

私は、去る10月5日~6日、本山へ上山致しました。昨年9月に浄土真宗本願寺派より覚法寺(島根)住職に任命され継職させていただきましたが、この度、覺法寺門徒総代山本幹雄氏にご帯同いただき住職補任式(6日)を受式、ご門主さまより辞令を拝受致しましたので有縁の皆様方にご報告申し上げます。

 

6日のお晨朝(朝のおつとめ)の後、引き続き執り行われる帰敬式(ききょうしき)を拝見させていただくことができました。厳かな空気に包まれて、ご門主さまにおかみそりを当てていただいた受式者のみなさまは、門徒としての自覚を新たにされて大変喜んでおられました。

 

帰敬式について本山のウェブサイトには『帰敬式とは、阿弥陀如来・親鸞聖人の御前で浄土真宗の門徒としての自覚をあらたにし、お念仏申す日暮を送ることを誓う、私たちにとって最も大切な儀式です。 この帰敬式を受式され、仏弟子となった方には本願寺住職(ご門主さま)より法名が授与されます。 帰敬式を受式し、共にお念仏を喜ぶ人生を歩みましょう。』とあります。

 

 また、法名は、亡くなってからいただく名前ではありません。本来は、お念仏のみ教えを拠りどころとして生きようとする者が、仏弟子としての法名をいただき、親鸞聖人の門徒として人世の歩みをお浄土(おさとりの世界)に向かって歩むことを決意させていただくものです。

 

 浄土真宗の法名は、 の三文字です。みなともに阿弥陀さまの本願力のお救いにあずかる仲間、御同朋・御同行(おんどうぼう・おんどうぎょう)なのですから、字数が多い少ないとか位の高低はありません。本山参拝の折には、是非、帰敬式を受式くださいますようご案内申し上げます。本山では1月8日、12月20日を除く毎日午前午後の2回(1月1日、16日は午前のみ)執り行われます。また、築地本願寺でも受式いただける日がございます。受式ご希望の方は、遠慮なく覚法寺までご連絡下さい。詳細をご案内致します。

 

 さて、覺法寺(島根)では10月18日に報恩講法要をお勤めさせていただきました。東京分院では、来年2月に新しい本堂でお勤めさせていただく予定です。詳細は、追ってお知らせ致します。

                                 合 掌 

  平成27年11月