11月の伝道掲示板

如来大悲の恩徳は

  身を粉にしても報ずべし

  師主知識の恩徳も

  ほねを砕きても謝すべし

      恩徳讃・親鸞聖人

 覚法寺便り 第3号

 秋も深まってまいりました。場所によっては紅葉が見ごろとなっています。

この時季、浄土真宗のお寺では報恩講をお勤めいたします。報恩講とは、御開山親鸞聖人のご命日法要で、聖人のご苦労を偲び、そのご恩徳を讃えて最も大切に勤められてきた法要です。本山では年明けの1月9日から16日(御正忌)に勤められますが、別院や一般のお寺では、それに先立ち10月から12月頃に勤められることからお取り越しともよばれます。お寺だけではなく、宗門校や関係団体、会社や家庭で勤められるところもあります。

 本山では、昨年4月から今年の1月16日まで7期に亘り750回大遠忌法要がお勤まりになりました。全国各地、海外からも大勢のお参りがありました。

 なぜ、こんなにも永く続けられてきたのでしょうか? 

それは、時、ところを超えて、今も親鸞さまに導かれて阿弥陀様のお育てをよろこび、お念仏申す人生を歩む人が尽きないからなのではないかと思います。

 「身を粉にしても報ずべし ほねを砕きても謝すべし」のお示しは、決して命令ではありません。聖人ご自身が本当に尊ぶべきことに出遇えたよろこびの表明であり、どうか阿弥陀様のご本願に出遇ってほしいとのお勧めでもあります。

覚法寺では、既に10月21日にお勤めさせていただいております。東京分院では、11月18日に初めての報恩講法要をお勤めさせていただきます。首都圏にお住まいのご門徒さま、また近隣の皆様には、万障繰り合わせてお参りくださいますようご案内申し上げます。           合掌                                  

  平成24年11月1日

覚 法 寺