10月の伝道掲示板

目に見えぬ慈悲が  ことばにあらわれて

 

 

なむあみだぶつと  声でしられる

                 

浅原才市

覚法寺便り 第2号

 

お彼岸のお中日過ぎから、一気に秋めいてまいりました。記録的な猛暑の直後だけにホッとしたというのが本音です。この時期に夏の疲れも重なって体調を崩される方もいらっしゃるようです。皆様どうぞお大事になさってください。

覚法寺では、9月22日に有縁の皆様とともに、秋季彼岸会をお勤めさせていただきました。お供物のお萩をいただきながら和やかなひと時を過ごさせていただくことができました。ありがとうございます。

蓮如上人は「仏法は聴聞(仏さまのお話を聴くこと)にきわまる」とお示しくださり、浄土真宗では聴聞を要として多くの人々にみ教えが伝えられてきました。

残念なことですが、現代は、そのみ教えの本質が伝わらず、表面的に仏さまは死んだ人のこと、お浄土は単なる死後の世界といった受け止め方が一般的なようです。また、「お浄土があるならば見せてほしい。科学的に証明できるならば信じます。」と端から耳を貸さないといった方もいらっしゃるようです。

秋の訪れを知らせてくれるのは、虫の声や涼やかな一陣の風です。これが「秋」だという実体があるのではなく「秋」という状態が私に「秋」を知らせてくれるのではないでしょうか。

阿弥陀さまやお浄土は、私の迷いの眼では決して見ることはできません。しかし、そのお心やおはたらきの一端に触れさせていただくこと、それは、お聴聞によってのみ開かれることなのです。

覚法寺では10月14日14時より定例法座会を11月18日13時より親鸞聖人報恩講(御命日)法要をお勤めさせていただきます。ご一緒にお聴聞なさいませんか。

合掌

 

  平成24年10月1日

                        覚法寺